横浜駅直結のアソビルで「VRえんとつ町のプペル」を体験

絵本「えんとつ町のプペル」をご存じでしょうか。お笑い芸人で、現在は活動家である、キングコングの西野亮廣さん著書の絵本です。

この絵本は、書店などで2,000円で販売されていますが、インターネット上で、すべて無料公開されたことで話題を呼びました。その背景には、西野さんの「100万部売れることよりも、1,000万人が知っていることの方が、はるかに価値がある」という思いがありました。たくさんの子ども達に西野さんが伝えたかったストーリーを、最新のVRゴーグルで体感し、絵本の世界に入り込むような体験をしてみましょう。

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VRゴーグルで絵本を体験する15分間

VRえんとつ町のプペルを体験できるのは、横浜駅東口のアソビル2階にある体験イベントフロア「ALE-BOX」。様々な体験型のコンテンツが出店するフロアです。

上映場所に案内されると、簡潔に椅子とVRゴーグルがあるお部屋でした。映画館のようなイメージではなく、舞台のない客席といった雰囲気。しかし、いざゴーグルを装着すると、世界が一変します。足元を見ると自分の体らしきものが。周りを見渡すと、他の観客と一緒に、ハロウィンのジャックオランタンになって、観客席に座っていることがわかりました。ちなみにこの、多人数がVRで同時に接続するプログラムは国内初の実業投入とのこと。

入場しゴーグルを装着。程なくして、上映が開始されると、まるで宙に浮いているように、絵本の街並みが、前から向かってきて、後ろに過ぎ去っていきます。

絵本のキャラクター達が出てきて、ダンスが始まり、いつの間にか舞台を見ているような気分へと変わっていきました。キャラクター達の、非言語のやりとりが可愛らしく、見入ってしまいます。足元を覗き込んでも、どこまでも映像が広がって、高所恐怖症の私は、少しビクビクしてしまうほどリアルでした。

VRならではの視界の広さで、えんとつの上にキャラクターがすでに登場していても、正面だけを眺めていると、見落としていることもありました。だんだんと、絵本のストーリーが展開していきます。

この作品の名シーン、煙を抜けて広がる満天の星空はおもわず口を開けて見上げてしまいます。前から後ろに通り抜けていく、えんとつ町。上から下に流れていく、煙の渦。町の空中からのビジョンがとにかくリアル。立体感のある音響も相まって、次世代のバーチャル体験が絵本の世界観を作り出します。

「信じぬくんだ、たとえひとりになっても。」名言が違う角度で響く、VR体験

この絵本のストーリーは、夢手放さずに、たった一人になったとしても信じ抜くことの大切さが描かれています。誰も信じない星空の存在を、一心に信じ、真っ暗な煙の中を抜けていく。そうして現れる満点の星空は、夢を叶えた瞬間を風刺した場面なのではないでしょうか。絵本の絵から想像する星空に、信じ抜くことの大切さを知る。それと同じように、VR体験からも、違った感覚で、作品のメッセージを受け取ることができるように感じました。

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さいごに

期間が、現時点で2019年6月14日(金)までとされているため、期間後にいつ見られるかはわかりません。子供の頃に好きだった絵本などの作品は、大きくなっても心に残っていますよね。現代の子供にとっては、映像体験が一生の宝物になることも徐々に多くなっていくのではないでしょうか。そして、プペルのファンという人も、まだ絵本を見たことがない人も、アソビルALE-BOXで、えんとつ町を旅してみましょう。

VRえんとつ町のプペルの施設概要

■営業時間:月~木 11:00〜20:00、土日・祝日・祝前日 10:00〜21:00
■料金:大人(13歳以上)1,400円、小人700円、大人ペア2,500円
■住所:神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル 2F
■アクセス:「横浜駅」みなみ東口通路直通、東口より徒歩2分

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