20世紀初頭から倉庫として活躍し、新たな横浜の観光スポットとしてリニューアルした横浜赤レンガ倉庫は、今や定番の観光スポットになっています。
しかしこの横浜赤レンガ倉庫、「赤レンガ倉庫前駅」のようなわかりやすい最寄駅は存在せず、いくつかある近隣駅から歩いて行くことになります。そのため、初めて向かう方にとっては、どのようなルートで行くのがベストなのか迷ってしまうところ。そこで今回は、4つの最寄り駅から赤レンガ倉庫へのルートを、途中の見どころポイントとあわせてご紹介します。
スポンサードリンク
【ルート①】みなとみらい線「日本大通り駅」から向かうルート
駅から最短距離で赤レンガ倉庫に向かいたい場合は、みなとみらい線の日本大通り駅から出発するのがおすすめ。 日本大通り駅には出口が3つありますが、赤レンガ倉庫に向かうならば県庁出口から出ましょう。
日本大通り駅から赤レンガ倉庫までは歩いて10分ほどですが、向かう際にぜひ見ておきたいのが横浜三塔です。
横浜三塔とは、ジャック・クイーン・キングと呼ばれる異国情緒漂う3つの塔のことで、横浜のシンボル的な存在。ジャック塔は横浜市開港記念会館、クイーン塔は横浜税関、キング塔は県庁にあります。
この横浜三塔は、日本大通り駅のすぐ近くに集まっており、駅から降りてすぐに見つけられることでしょう。どれも形や大きさが異なり、それぞれの特色が感じられます。
また、横浜港についての歴史を知りたい方は県庁からすぐ近くにある横浜開港資料館へ足を運んでみましょう。
横浜開港資料館では、横浜そのものや港に関する資料が展示されており、幕末以降の慌ただしい変化する歴史を垣間見ることが可能。 外観自体も、レトロな雰囲気残る洋館となっており、非常におしゃれです。
【ルート②】みなとみらい線「馬車道駅」から向かうルート
日本大通り駅と同じくみなとみらい線の馬車道駅からも赤レンガ倉庫に向かうこともできます。徒歩の場合は、赤レンガ倉庫まで約12分と、移動時間も最短距離の日本大通り駅とそこまで変わらないため、馬車道駅から降りるのもおすすめです。
馬車道駅から向かうルートの途中には、日本郵船歴史博物館という立派な外観の建物があり、外国人居留地として貿易が栄えた横浜港の歴史を、船を通じて知ることができます。
ルートを外れてしまいますが、日本郵船といえば、横浜の観光スポットに氷川丸があります。氷川丸は日本郵船が所有する船であり、国の重要文化財にも指定されていて、現在は山下公園にその姿を見ることができます。日本郵船歴史博物館を訪れた際には、セットで氷川丸も訪れ、横浜の歴史が学ぶのもよいかも。
馬車道駅を出て、赤レンガ倉庫があるエリアに入るには、万国橋という小さな橋を渡ります。この万国橋は、みなとみらいを見渡す定番スポットになっていて、横浜ランドマークタワー、クイーンズスクエア、大観覧車コスモクロック21などをとても綺麗に見渡すことができます。
万国橋の手前には、おしゃれな外観が目を惹く、人気のチョコレート専門店「バニラビーンズ みなとみらい本店」があります。ちょっと休憩がてら、人気のチョコレートスイーツを楽しむのも良いかも。
もし、ショッピングを楽しみたい場合は横浜ワールドポーターズへ向かいましょう。馬車道から向かうルートの近くにあるショッピングモールであり、アパレル、雑貨、レストランから映画館まで、何でも揃っています。
スポンサードリンク
【ルート③】JR・横浜市営地下鉄「桜木町駅」から向かうルート
徒歩で約17分と、先に紹介した日本大通り駅や馬車道駅からのルートと比べると少し時間がかかる桜木町駅からのルート。桜木町駅は、京浜東北線・根岸線、横浜市営地下鉄の駅で、みなとみらいへのアクセスが非常に良く、駅前は大型のショッピングモールがあります。そのため、駅周辺はみなとみらいを観光やショッピングをする多くの人で賑わっています。
桜木町駅から赤レンガ倉庫へ向かう途中、必ず目に入るのが帆船日本丸。
日本丸は、国の重要文化財に指定されている帆船であり、船の中を見学することが可能です。周辺には、横浜みなと博物館や実際に使われていたスクリュープロペラなど、帆船日本丸について学べるスポットが点在しています。
また、赤レンガ倉庫へ向かう際に通る汽車道もチェック。
元々は貨物列車の線路であった橋を歩道用にリニューアルした汽車道。この橋を渡ることで、赤レンガ倉庫への移動時間を短くすることができるため、是非利用しましょう。汽車道からは、みなとみらいエリアの景色を一望でき、昼でも夜でも素晴らしい絶景を楽しむことができます。
【ルート④】JR・横浜市営地下鉄「関内駅」から向かうルート
最後に紹介する関内駅から赤レンガ倉庫までは徒歩約20分と、今回紹介する4つのルートの中で一番遠いルート。
関内駅から赤レンガ倉庫へ向かう道中の周辺には、日本初の記念碑がいくつもあります。日本で初めての歯科医師が生まれた記念碑や日本で最初のガス灯、初めて街路樹という文化が日本で生まれた記念碑などが点在。 横浜がいかに日本の歴史を少なからず支えてきたのかを知ることができます。
関内駅は、横浜ベイスターズの本拠地である横浜スタジアムの最寄駅で、試合開催日には多くの人が訪れます。関内駅から歩いて7分ほどのところにある球場からは、試合がある日は大きな歓声が聞こえてきます。
近年盛り上がりを見せる横浜ベイスターズ。球場の外からでも入れるグッズショップなどもありますので、野球好きな友人のためのお土産を買って帰るのもあり。スタジアム周辺は緑があふれる公園となっており、周辺住民の憩いの場。 少し横浜観光の休憩を取る際に、訪れるのも良いでしょう。
【ルート番外編】シーバスに乗って快適に向かう方法もあり
元町・中華街方面や横浜駅方面から赤レンガ倉庫に向かう際は、シーバスに乗ってみるのはどうでしょうか。
シーバスとは、山下公園から横浜駅東口をつなぐ観光船のこと。全面ガラス張りとなっており、横浜の海をのんびりと眺めることができます。時刻表が公式サイトに掲載されているため、乗ってみたい方は一度確認しておきましょう。料金は移動距離によって変動しますが、1000円以下で収まるお手頃価格。
また、時期によっては横浜市街がイルミネーションで輝く夜景を眺められる可能性も。ロマンチックな景色が広がるため、カップルで横浜観光する際は忘れずに乗っておくのがベストです。
赤レンガ倉庫へは日本大通り駅・馬車道駅・桜木町駅・関内駅という4つのルートから向かうことができます。どのルートも道中におすすめスポットがあるため、気になるルートに沿って観光してみましょう。