横浜、鎌倉、小田原、箱根・・・。神奈川は見どころがたくさんあり、その歴史や文化が古い場所でもあります。そんな神奈川県の歴史をコンプリートした博物館が、神奈川県立歴史博物館です。今回は、神奈川県の歴史を余すことなく知ることができる、神奈川県立歴史博物館をご紹介します。
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神奈川県立歴史博物館って?
神奈川県立歴史博物館は、「かながわの文化と歴史」を総合的に扱う博物館として、1995年に開館しました。
こちらが神奈川県立歴史博物館の建物。「エースのドーム」と呼ばれる、グリーンのドームが特徴的な、ネオ・バロック風建築のこの建物は、1904年に(明治37年)に旧横浜正金銀行本店として建てられた、歴史ある建物。1969年に国の重要文化財に指定され、1995年には史跡指定された、非常に価値のある建物です。
エントランスでは「パンチの守」がお出迎え。
「パンチの守」は、横浜山手の居留地に住んだイギリス人風刺画家のチャールズ・ワーグマンが出版した『ジャパン・パンチ』に登場するキャラクター。神奈川県立歴史博物館では営業部長を務めています。
赤い絨毯が敷かれた大理石の階段を登り、扉を開けて入ると、天井にはステンドグラスが。クラシックな雰囲気を漂わせる美しいステンドグラスは、思わず立ち止まって観賞してしまいます。
先史から現代まで!神奈川の歴史を網羅する常設展示
常設展示の観覧料は、大人300円、学生200円、高校生と65歳以上の方は100円です。特別展は別料金となり、常設展も観覧できるセット券もあります。
この日は、横浜開港160周年を記念した特別展「横浜浮世絵展」が開催されていました(前期:4月27日~5月26日。後期:5月30日~6月23日)。
今回は常設展と特別展のセット券(900円)で観覧。毎回、魅力的なテーマの特別展が開催されるので、ぜひチェックをしてくださいね。
常設展は5つにテーマに分かれていて、各時代の貴重な資料や紹介パネルで神奈川の歴史を紹介しています。写真は1つめのテーマ「さがみの古代に生きた人びと」で展示されている土偶。横浜の華やかな港町のイメージも強い神奈川ですが、旧石器時代や縄文時代などの古代の遺跡が多数残されており、土偶や石器などが出土しています。
こちらは展示室の壁に飾られた、ある人物の絵。誰だかわかりますか?
すべて異なる人物のように見えますが、4枚とも浦賀に来航し、日本を開国させたペリーの絵です。
4つめのテーマ「横浜開港と近代化」には、港町横浜らしい外国船の模型の展示も。ここでは、外国人によってもたらされた西洋文化と日本人との出会いや、諸外国との交流を紹介。また、博物館が銀行として利用されていた頃の資料も展示されています。
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さいごに
神奈川の歴史を先史から現代までコンプリートしている神奈川県立歴史博物館。内容の濃い展示は、ゆっくり見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。少し疲れてしまったら、1階の「喫茶ともしび」で休憩するのもオススメですよ。
神奈川県立歴史博物館の施設情報
■住所:神奈川県横浜市中区南仲通5-60
■アクセス:
みなとみらい線「馬車道駅」5番出口から徒歩1分
市営地下鉄「関内駅」9番出口から徒歩5分
JR「桜木町駅」から徒歩8分
■営業時間:9:30~17:00(最終入場は16:30まで)
■入場料:大人300円・学生200円・高校生/65歳以上100円
■休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)
※臨時休館日あり。ホームページでご確認ください。
■URL:http://ch.kanagawa-museum.jp/